片づけの方法やコツを確認したいときに重宝するのが、必要な内容だけをさっと見られる本。
今回紹介する3冊は発行年数は古いですが、私がいまでも愛読している本です。
片づけのモチベーションを上げたいとき。
整理整頓の初心に返りたいとき。
捨て活の後押しをして欲しいとき。
片づけ初心者の方や片づけの基本を知りたい方にも、おすすめです。
片づけられない女のための こんどこそ! 片づける技術
「これならできる!」と片づける勇気をもらえる
独身ひとり暮らし時代に「汚部屋」の住人だった、著者の池田暁子さん。
2Kの部屋は物で埋め尽くされて床も見えない。
物を捨てまくっても、すぐにリバウンド。
収納棚に35万円も使ったのに、気づいたら部屋は元どおり――
そんな経験をしてきた著者による、片づけ奮闘記のコミックエッセイです。
- まず一か所だけ片づけて拠点を作る
- 残す捨てるの判断がしやすい、キッチンを片づける
- 毎日使うものを拠点に集めて定位置を決める
- 使っているものだけを残して、いま使わないものを捨てる
- 部屋のエリア分けをして、物のテリトリーを決める
簡単なことばかりだから気軽に真似できる。
コツコツと地道に片づける著者の姿に、自分もやってみたくなる。
そして著者の「汚部屋」が「普通の部屋」に生まれ変わったのを見て、きっとこう思うはず。
「あれほどの汚部屋が片づいたんだから、私にもできる!」
部屋の散らかり具合は人それぞれだけど、「片づけは大変で面倒」と思うのはみんな同じ。
「部屋を片づけたい!」と思っているすべての人に、「私もやろう!」と行動を起こさせてくれる一冊です。
必要なものがスグに! とり出せる整理術!
部屋が片づいたら、次は整理整頓!
部屋が片づいて満足していた、著者の池田暁子さん。
「この家は もっとずっと 暮らしやすくできますよっ!」
特にストレスや不便は感じていなかったのに編集者からそう提案され、渋々ながら整理整頓をするはめに。
汚部屋から脱出した著者が、より使いやすく、より快適な部屋作りにチャレンジする、片づけコミックエッセイの第二弾です。
- 同じ種類のものは、一か所にまとめる
- 出しやすく置く
著者がまず整理を始めたのは文房具。
次に衣類(押入れ)、パソコン周り、本や紙類と、カテゴリーごとに整えながら再び家具や物と向き合うことに。
ひと工夫するだけで、もっと心地よい部屋にできる、と教えてくれる一冊です。
池田暁子さんの片づけ本をおすすめする理由は、ご自身で試行錯誤しながら取り組んでいるから。
池田さんは片づけが苦手で知識もテクニックもない。
だから、ひたすら考える。
「なぜ部屋がすぐに散らかるのか?」
「なぜ物が増えるのか?」
「どうすれば改善できるのか?」
原因を探し、自分の行動習慣を見つめ直すことで、自分に合った方法を見つけ出す。
片づけの方法を教えてくれる本や動画はたくさんあっても、自分の部屋やモノをどう整えるか、最後の判断は自分次第。
そう気づかせてくれる姿勢こそが、この本のもっとも参考になるポイントです。
新ガラクタ捨てれば自分が見える 風水整理術入門
「ガラクタ」を捨てて身も心もすっきり
風水を取り入れた片づけコンサルタントによる名著。
ベストセラーとなった前著の新装改訂版で、片づけ本ジャンル定番の一冊。
風水に興味がある方もそうでない方にも、おすすめです。
本書は、何をして、何をしてはいけないかを指示する本ではありません。本書の中では「ガラクタ」がどのような影響を与えるかを説明するだけで、その情報をどう使うかはあなたが決めるのです。
引用:『新ガラクタ捨てれば自分が見える 風水整理術入門』154ページ
著者が書いているとおり、この本の主題は「ガラクタ」について。
内容は、『「ガラクタ」を手放しましょう』ということがあらゆる観点から書いてありますが、片づけを強要する雰囲気はまったく感じません。
部屋が片づいた読者の喜びの声が多く掲載されているので、読んでいるこちらまで楽しい気持ちになってきて、どんどん読み進められます。
本書が定義する「ガラクタ」とは必要のないもの。
- あなたが使わないもの、好きではないもの
- 整理されていない、乱雑なもの
- 狭いスペースに無理に押しこまれたもの
- 未完成のもの、すべて
「ガラクタ」とは、所持品や本、家具といった物理的なものに限らず、ストレスや過去の嫌な出来事、人間関係といった精神的なものも含まれます。
本書の特徴は、「ガラクタ」を手放すメリット,手放さないデメリットについてのエピソードが多種多様で、着眼点が豊富なこと。
「現在の自分」の状況を、ずばりと言い当てている項目。
「将来の自分」はこうなりかねないと、はっとさせられる項目。
自分には当てはまらなくても、「身近なひと」に当てはまる項目。
たとえば「ガラクタ」を処分しないデメリットをいくつか抜粋すると、
・健康に悪く、火事の危険性を招く
・整理整頓ができなくなる
・お金がかかる(管理コストがかかる)
・疲労感を覚え、無気力になる
・人間関係に影響する
気になる項目が一つや二つ、あるのではないでしょうか?
なぜ「ガラクタ」を溜めこんでしまうのか。
なぜ処分できないのか。
モノの多さや暮らしにくさに悩む人々のエピソードの中に、「これ、私のことだ!」と思える内容がある。
だから、この本を読んでいるうちに自然と「部屋を片づけよう」という気持ちになります。
まとめ
池田暁子さんの著書2冊は、基本的でシンプルな内容なので初心者向け。
『新ガラクタ捨てれば自分が見える 風水整理術入門』で語られているのは、片づけ全般について。
部屋だけでなく、生活の仕方や、身体・精神面もすっきりと整えたくなる内容になっています。
紹介した3冊はいずれも、片づけ本の定番と言える本です。
「片づけたら部屋も心もすっきりして、心地よい変化を感じられた」
そう実感した読者が多いからこそ、いまでもたくさんの人からおすすめされています。
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